17才の帝国(ネタバレ)

あらすじ:202X年、最先端のA Iが選んだ「最も総理にふさわしい人物」は17才の少年だったー。

出演:神尾楓珠、山田杏奈、河合優実、望月歩、染谷将太、星野源
脚本:吉田玲子
音楽:坂東祐大、Tomggg、前久保諒、網守将平
主題歌:「声よ」坂東祐大 feat. 塩塚モエカ(羊文学)
制作統括:訓覇圭
プロデューサー:佐野亜裕美
演出:西村武五郎 桑野智宏

放送:2022年5月7日から
NHK総合 毎週土曜 夜<全5回>

1話「帝国誕生」
タイトルと簡単なあらすじだけ見て「これ好きなやつ」と思って視聴してみた。予想以上に面白い出だし。

– 映像的にはSFの専売特許だった概念が現実に近づいてきたおかげでロケーションとか簡単なVFX工夫すれば結構手軽に未来感を演出できる時代になったと思う。個人的には自分のやりたかったことがちょっと先取りされてて悔しい。

– キラキラの未来感だけじゃなくて古びた鉄塔をリノベーションした廃墟のなかの会議室もいい感じ。

ラストで真木はユキという女性(AI?)と交信しているシーンで終わる。

– 3つのAIを象徴するものなのか三本の塔が出てきます。てっきりCGかと思ってたら実在するんだな。長崎県佐世保市の針尾島にある海上保安庁の無線送信所で「旧佐世保無線電信所施設」の名称で国の重要文化財に指定されている。高さは約135m。

針尾無線塔
住所:長崎県佐世保市針尾中町382

2話「幸福への選択」

東京からやってきた17歳の少年が少し街を見ただけで再開発案をちゃぶ台返しにするという展開。

1.従来の再開発案
2.「トリ」の案(狸穴商店街を取り壊し、新たに地域最大の複合施設を作る)
3.「ヘキサ」の案(狸穴商店街を残しつつ、商店街の上層階や空き店舗は活用など)
4.「ノナ」の案(狸穴商店街を残しつつ、その上層部を空中公園に再開発)
5.再開発そのものを中止。

– AIの3案が残り再検討となりましたが「トリ」案が従来案と何が違うのかさっぱり?

– 結局、狸穴商店街を残すことに重点が置かれてという印象ですが全体イメージはがっつり再開発なんですけど。どこにでもあるような商業施設よりいいということですが再開発イメージ見る限り従来案より金かかりますよ、と。
– AIの提案かもしれませんがどこにでもあるようなものじゃなければ予算は算出できないと思いますが。高そうですよ空中庭園。そして賃料が高くなるのも変わらないんじゃないでしょうか?

– そもそも商店街の20人中反対派は6人(懐柔されたとはいえ)なので外野(市民)があーだこーだゆうのもおかしな話ではあります。

雑賀の
「過去の10年よりも、未来の10年を見据える再開発じゃないの?」

– このセリフ僕はちょっとイラっとしましたね。

– そのセリフ10年後の若者にまた言われるだけじゃないのか?
10年前にドローン配送やSDGsはなかったわけで、10年後にはまた今はない案を見せれば今度はそれ!と同じことを繰り返してるという。
– 10年かけて20億つぎ込んだけど、また10年で20億つぎ込むのかと。

– 今のところ平が真木に裏課題を出して支持率を上げたり下げたりして経験を積ませてるという印象かな。

– 鷲田総理がめちゃイラっとする役どころで今後の流れは平が派閥を出て鷲田と総裁選を争うか、新党結成とかかな。

3話「夢見る街」

今回”ユキ”の正体が明らかに。ユキは7年前に亡くなった真木に優しく接してくれた女の子。サチが総理補佐官に歳余されたのもユキに似ていたから。ショックを受けるサチ。

– ユキのために理想の帝国づくりを進める真木、って世界系。

– エンディングが毎回違うのも凝ってるな。今回ユキ(サチ?)が顔出し。

4話「理想の世界」

真木は故人をAIで甦らせそれをサチの祖父に見せる。うれしそうに語りかける祖父。

– 昔、深夜番組で個人をCGで再現させ対話するというのをやってたのを思い出しました。本当に生きているように受け答えするので、対面した人は本当に涙流して喜ぶ姿が映し出されていました。何とも言えない光景です。それに近い感覚を受けたけど、やっていいものなのかどうか?

何故、真木がウーアの総理に選ばれたのか?ではなく何故、自分が選ばれなかったのか?に問を変えた平。

ウーアの返答は「あなたは私との対話の間、一度も本当のことを話していませんでした」だった。

– 平のウソを見抜いたのも3日間で10時間にわたって行われたという面接の中での 表情の変化や心拍数など体調の変化、回答の整合性などなるほど分析すればあり得る話やな。

– 次回で最終回とはもったいない。

5話「ソロンの弾劾」

最終回なのでドラマは急展開

真木が彼女を「ユキ」と呼ぶと、彼女は「私はスノウだ」と答える。

– AIに自我の目覚めか?

スノウからサチに電話がかかってくる。

AIが掛けてきたた電話。こういうのって過去映画ドラマで既出ですかね。自分は初めてだったので「おっ!」て思いました。

スノウはソロンとは違って真木の個人的な想いや情報だけで作られ、成長してきたAIだった。

サチを使ってソロンを攻撃するスノウ。

スノウの暴走により真木の支持率は低下し、つい30%を切る。

「白井の日記」を手に入れて交換条件に総理の椅子を要求、でもマスコミにリークしちゃった平。

– 平は党の代表戦に出るか新党結成するんじゃないかと予想していましたがあっさり総理の座についちゃったな。

3年後、平は日本の総理大臣になり、実験都市「ウーア」は鷲田照が3年の任期を迎え新たな閣僚の募集が行われようとしていた。

青波ランタン祭りの日、サチのとなりには真木の映像。

青いランタンが次々と夜空へ。

-「政治×SF」というちょっと日本ではないタイプのドラマ。

-たった5話でしたがいろんな思いが膨らみ一気に収束する展開。

-最後は切なさと、ほどよい余韻。

最終話とともにドラマの前日談ともいえるMVも公開されてる。

声よ – 坂東祐大 feat. 塩塚モエカ(羊文学)

相関図

・UA(ウーア)の閣僚
真木亜蘭 (神尾楓珠) – 総理大臣
茶川サチ (山田杏奈) – 総理補佐官
雑賀すぐり (河合優実) – 財務経済大臣
林完 (望月歩) – 厚生文化大臣
鷲田照 (染谷将太) – 環境開発大臣。鷲田継明の孫

・政府側
鷲田継明 (柄本明) – 内閣総理大臣
平清志 (星野源) – 政治家。UAのプロジェクト・マネージャー
山口早希 (松本まりか) – 新聞記者。平の友人

・守旧派
佐伯豊 (岩松了) – 旧・青波市の商工会会頭
保坂重雄 (田中泯) – 旧・青波市の市長

・白井家
白井柊吾 – 一家心中を図り亡くなる。
白井雪 – 白井柊吾の娘、一家心中で亡くなる

スノウ(AI) – 真木が白井雪をAI化したもの

・その他
茶川正樹 (杉本哲太) – サチの父
茶川タエ (西田尚美) – サチの母

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